共和党の不満 2013 3 10
書名 アメリカの新・中国戦略を知らない日本人
著者 日高 義樹 PHP研究所
日高氏は、アメリカのハドソン研究所の主席研究員です。
同氏が得意とするインタビューは、主に共和党関係者が多い。
つまり、この本は、共和党の不満を代弁しているということです。
要約すると、日高氏の言いたいことは、こういうことでしょう。
日本の民主党政権が終わって、親中政権が、ひとつ減った。
しかし、親中政権が、もうひとつ残っている。
それは、アメリカのオバマ政権である。
オバマ氏自身は、合理的でビジネスライクな人であるが、
その取り巻きが、親中派の人たちばかりである。
あるいは、中国に対して親近感を感じている人たちだ。
(以上)
私が、この本を読んでいると、
そういう感じを強く受けるのです。
目次からして、インパクトがあります。
「黒人とヒスパニックにホワイトハウスが乗っ取られた」
「オバマの政治力が弱体化し、社会主義政策が失敗する」
「アメリカは、尖閣列島で戦う」
「オバマ政権は混乱し、中国派が敗退する」
「アメリカは、中国の通貨操作を許さない」
「アジア軍事同盟が、帝国主義の中国を包囲する」
さて、多くの日本人は、アメリカ大統領というと、
ケネディ大統領を連想するでしょう。
私は、いつもレーガン大統領を思い出します。
歴代の大統領の中で、レーガン大統領が最も印象に残っています。
日高氏は、「それならば、2012年の大統領選挙では、
なぜ共和党のロムニー候補を支援しなかったのか」と言うかもしれません。
それは、宗教上の理由だからです。
モルモン教徒のロムニー氏を支援するのは、さすがに戸惑いがありました。
キリスト教も、イスラム教も、
時代の変化に応じて、変わらなければならない。
常に、宗教改革が必要である。
しかし、モルモン教は、いくらなんでも変えすぎであると思います。
モルモン教の教義からすると、もはや別の宗教を興したと言いたくなります。
もちろん、モルモン教徒の多くは、真面目で勤勉な人でしょう。
私が若い頃に住んでいた街には、
末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)がありました。
買い物に行くときは、よく教会の前を通りました。
そういうわけで、モルモン教には何らかの縁があるのかもしれませんが、
モルモン教の教義には、びっくり仰天させられるものがあります。
アーミッシュ 2012 9 2
アーミッシュとは、アメリカやカナダにおいて、
キリスト教の宗派の一派で、
移民当時の生活様式を守るため電気を使用せず、
現代の一般的な通信機器(電話など)も家庭内にはない。
原則として現代の技術による機器を生活に導入することを拒み、
近代以前と同様の生活様式を基本に農耕や牧畜を行い自給自足の生活を営んでいる。
自分たちの信仰生活に反すると判断した新しい技術・製品・考え方は拒否するのである。
基本的に大家族主義であり、ひとつのコミュニティは深く互助的な関係で結ばれている。
新しい家を建てるときには親戚・隣近所が集まって取り組む。
服装は極めて質素。
子供は多少色のあるものを着るが、成人は決められた色のものしか着ない。
洗濯物を見ればその家の住人がアーミッシュかどうかわかる。
(以上、ウィキペディアから引用)
世界で最も科学技術が進んだアメリカにおいて、
このような宗派があるとは、驚きでしょう。
しかも、今も、アメリカの各州において、
確実にアーミッシュが増え続けているというのも驚きでしょう。
科学技術と軍事に関心がある私にとっても、
アーミッシュは、大切にしたい「宝物」です。
聖書から、アーミッシュのために引用します。
心つつましき者は、幸いである。
あなた方は、神が約束したものを受け継ぐ。
Happy are those who are humble;
they will receive what God has promised!
(マタイによる福音書)